創立者
寮
レイブンクロー
ロウェナ・レイブンクロー
“谷川から来た”ロウェナ・レイブンクローは、当時の最も偉大な魔女だったが、彼女にまつわる物語は悲しいものだ。彼女は機知と探求心にあふれていることで知られ、知恵をさずける(ティアラのような)髪飾りを身に着けていた。
ところが、ロウェナの娘は母親のたぐいまれな知性に嫉妬するようになった。そしてヘレナ・レイブンクローは母親の髪飾りを盗んで逃げてしまった。
ロウェナは最後にもう一度娘に会いたいと切望し、ある男にヘレナを連れもどさせようとした。不幸なことに、その男とは血まみれ男爵のことで、ヘレナに恋をしていて、彼女が帰るのをこばむと怒りにかられて刺し殺してしまった。ヘレナが悲劇の死をとげたあと、伝説によると、ロウェナ・レイブンクローは心を痛めたあまりに亡くなった。レイブンクローの寮つきゴーストとなったヘレナが、しばしば廊下を静かに歩き回っているのも不思議ではない。