マクゴナガル教授はどうして猫に変身できるの?
気になる疑問

マクゴナガル教授はどうして猫に変身できるの?

『賢者の石』のはじまりで登場したとき、マクゴナガル教授はいつもとは少し様子がちがっていて――まるでトラ猫だった。どうしてそんなことができるのだろう? 今日はその疑問の答えを調べてみよう……

マクゴナガル教授はひじょうに才能ゆたかな魔女で、変身術の名人だ(ホグワーツでこの科目を教えていることを考えても、技術が役に立っている)。実際、先生は猫に変身できるのだ! この技を持っている魔法使いや魔女は数少ない。習得するのに長い時間がかかり、多大な才能と努力が必要とされるからだ。

マクゴナガル教授はいわゆる「動物もどき(アニメーガス)」だ。動物もどきとは、自由自在に動物に変身できる魔女や魔法使いのこと。動物もどきになるには、たくさんの複雑な手順をふんで、長く厳しい道をたどる。成功したければ、変身術に加えて魔法薬学の技術も必要とされる。この手順の中には、1か月間マンドレイクの葉を口にふくませたままにしておくというものもある――もしも飲みこんだりはきだしたりしてしまったら、一からやり直さなければならない!

この手順をやりとげることができれば、自由自在に動物に変身できる能力が身につく。ただし、動物になることは自分で決められても、どの動物になるのかは選べない。

マクゴナガル教授はホグワーツ在学中に動物もどきの能力を習得した! やり方を指導したのは、なんと(当時、変身術を教えていた)ダンブルドア教授だった。マクゴナガルがすべての手順を完了したとき、動物もどきで変身した姿は銀色のトラ猫で、四角いメガネのようなもようが目のまわりにあった。こうした特徴的なしるしがあるのは、変身すると服やアクセサリー(メガネなど)もいっしょに変身することになるからで――その動物の姿かたちの一部になるのだ。

動物の姿になっているときも、その魔女や魔法使いは人間的な思考能力の大半、記憶、寿命を維持している。とはいえ、感情については単純化され、動物の数々の本能を得ることになる――例えば、人間の食べ物をほしがるのではなく、動物の身体が望むものを食べる。

もうひとつ重要なのは、動物もどきはみんな、魔法省に動物もどきの登録をする必要があるということ。なんの姿に変身するのか、どんな身体的特徴があるのか、個々の詳細をもらさず記録しておかなければなない。未登録の場合、魔法使いの刑務所であるアズカバンに送られることになるかもしれない!

というわけで、マクゴナガル教授はじつにめずらしい能力をそなえた魔女だ。この能力を持つ魔女と魔法使いの数は、千人にひとりもいないとされている! 失敗した場合、おそろしい結果になりかねず(半人半獣になることもある)、そのような失敗からの回復方法も見つかっていない。そうした理由からも、ミネルバ・マクゴナガルの能力にはますます感心するばかりだ!