ホグワーツの生徒はどうして列車で学校に行くのか?
気になる疑問

ホグワーツの生徒はどうして列車で学校に行くのか?

毎年9月1日の午前11時きっかりに、有名なホグワーツ特急が生徒たちを乗せてキングズ・クロス駅から出発する。それにしても、移動キーや箒(ほうき)がある世界で、なぜ魔法を使わない輸送機関が利用されているのだろうか? 調べてみよう……。

生徒たちが学校へ行くのに、昔からホグワーツ特急が使われていたわけではない。かつて生徒たちは自分の好きな方法で学校に通っていた。箒(ほうき)にまたがって行く者もいれば、馬車に魔法をかける者もあり、多様な魔法生物に乗って行く者もいた。とはいえ、これらの移動手段で秘密を守り続けるのは難しく、しばしば大勢の生徒がマグルに目撃されてしまった。

国際魔法使い機密保持法が導入され、魔法界が完全にマグルからかくされると、ホグワーツへの移動中に生徒が目撃されないようにすることが非常に重要になった。しかし、何百人もの魔女と魔法使いをどうやってホグワーツ城まで運ぶのか、決めるのは至難のわざだった。

初めは魔法を使った移動手段をためしてみたが、どれも問題があるとわかった。移動キーはうまくいかなかった。煙突飛行ネットワークはじゅうぶん安全とは言えなかった。良い解決策はひとつもなさそうだった。もうお手上げだ――いったいどうすれば生徒たちを学校へ送り届けられるというのか?

最終的に解決策を思いついたのは、魔法大臣のオッタリン・ギャンボルだった。彼女はマグルの発明品に強い興味を持ち、列車というものがこの移動問題の解決策になるかもしれないと思った。そんなわけで、魔法によるいくつかの改良を加えて、ホグワーツ特急が完成した。ついに生徒たちは、ある場所から魔法使いの村であるホグズミードまで、マグルに気づかれずに移動できることになった。

その場所とは、キングズ・クロス駅のマグルのプラットホームふたつのあいだにある、秘密のホームだ。そのホームを見つけるには、魔女や魔法使いは9番と10番ホームのあいだの(見たところ頑丈そうな)柵に向かってまっすぐ歩くだけでいい。柵を通りぬけると、そこは有名な9と4分の3番線で、ホグワーツ特急が待ちかまえている。

それ以来、生徒たちはみんな、おなじみの紅色の蒸気機関車に乗って学校に向かうことになった。純血の家族たちのなかには、わが子にマグルの輸送機関を使わせるなんてといやがる者もあったが、結局すぐに受け入れた……この列車に乗るか、ホグワーツに通わないか、ふたつにひとつしかないと気づいてからは!