みんながハグリッドを愛してやまない理由は?
1. ハグリッドはハリーがはじめてちゃんと出会った、魔法の力を持つ人物だから
ダーズリー家でみじめな時間を過ごしたあとで、ハグリッドはハリーを救いに来てくれた最高の人物だ。「ごみバケツのふたほど大きな手」に、もじゃもじゃのひげを生やした大男で、印象づけはバッチリだ! ダーズリー一家がホグワーツからの手紙をハリーに受け取らせないよう、岩の上のみすぼらしい小屋に逃げたとき、ハグリッドがハリーを見つけて(なんと誕生日に!)、ケーキとソーセージといっしょにホグワーツからの手紙をようやくわたしてくれて本当に良かった。自分が魔法使いだと知るのに、これほどすばらしい方法はない!
2. 魔法動物を愛しているから
魔法界に、ハグリッドほど魔法動物が好きな者がいるだろうか? ハリーと出会ったばかりのころにも、ハグリッドはドラゴンがほしいのだとさらっと話している。ドラゴンだって? かわいい子ネコじゃなく? なるほど……。でも、これもハグリッドを好きな理由のひとつだ。ハグリッドは大小問わず生き物を愛し、うろこのあるとてもおそろしい動物さえも本当にかわいいと思っている。1巻を読み進めていくと、ハグリッドの動物の友だちとの出会いがさらにいくつかあるだろう……そして、そのたびにおどろきがあるはずだ。
3. ハリーにふくろうのヘドウィグを買ってあげたから
動物といえば、ハリーが美しい白ふくろうのヘドウィグを飼うことになったのもハグリッドのおかげだ。ハグリッドはダイアゴン横丁でハリーに誕生日プレゼントとしてヘドウィグを買ってあげたが、魔法使いや魔女は手紙を送ったり受け取ったりするのにふくろうが必要なので、役立つ贈り物だ。それに、ヘドウィグのいないハリー・ポッターなんて想像もできないから、こんなすてきなペットを選んでくれたハグリッドに感謝だ――ドラゴンを選ばないでくれたことにも……。
4. 空飛ぶオートバイを持っているから!
いいかい、この本で空飛ぶオートバイを持っているのはいいやつだ。じっさい、1巻の第1章ではじめて出会ったとき、赤ん坊のハリー・ポッターを運んでやって来たハグリッドは、このおどろくべき乗り物に乗っている。何年もあとになって、ハリーが空飛ぶオートバイの夢を見たのも不思議じゃない! そのことに気づいていたかな?
5. いつだって、その場でいちばんやさしい人だから
やさしさをもって導くのは常に大切なことで、並外れて大きな体をしながら、恐ろしい生物を愛するハグリッドの最高の特ちょうは、とても思いやりがあって心やさしいことだ。ハグリッドが怒るのは、不当な行いにいかりを感じたときだけのようだ――ダーズリー一家によるハリーに対するひどいあつかいとか! それがまさにハグリッドという人だ――大きな心を持つ大きな男。僕たちももう少しハグリッドみたいになりたいものだ。