なんでハグリッドは魔法を使っちゃいけないの?
気になる疑問

なんでハグリッドは魔法を使っちゃいけないの?

ハリーが魔法使いであることを教えたのはルビウス・ハグリッドだが、ハグリッド自身は魔法の使用を禁じられていることを知っていたかな? この愛すべきキャラクターが杖(つえ)を振るってはならない理由を探ってみよう。

ハリーにとって、ハグリッドは魔法界で最初にできた友だちだ。ハグリッドがピンクの傘をたずさえて岩の上の小屋に押し入ってきたとき、ハリーの人生は一変した。ホグワーツの番人として、ハグリッドは学校にいるあいだハリーのめんどうも見てくれている。

魔法界でくらして魔法学校で働いているというのに、ハグリッドは魔法の使用を禁じられているのだと知ったら、君はおどろくだろう。杖(つえ)を持つことさえ許されていないのだ。

だけど、ずっとそうだったわけじゃない。かつてはハグリッドもホグワーツの生徒で、みんなと一緒に魔法を学んでいた――3年生のある日、おそろしいことが起きて退学処分になるまでは(その理由については、2巻以降で明かされる)。番人としてホグワーツに残ることは認められたが、杖(つえ)はまっぷたつに折られた。そんなわけで、ハグリッドはもう魔法を使うことができなくなった――ということになっている。

ハグリッドのピンクの傘をよく見れば、雨にぬれないためだけじゃなく、もっと多くの使い道があることに気づくはずだ。なにしろ、この傘を使ってダドリーに素敵なブタのしっぽを生やしてみせたのだから。おまけにハグリッドは折れた杖(つえ)をずっと持っているらしい。あれをまだ使っているのかとオリバンダーにきかれたとき、ハグリッドは否定したけれど、傘の柄をギュッと強く握りしめた。おかしいな……。

ということで、答えは出た。ハグリッドには魔法を使う能力はあるが、ホグワーツを退学になってからは禁じられている。
ただし正確に言うと、たのもしいピンクの傘のおかげで、ハグリッドはときどきこのルールを曲げる――いや、ルールをやぶることがある。